こんばんは。
こんな所で会うなんて奇遇ですね。
お元気そうで何よりです。
浴衣がよくお似合いですね。
今日はお一人ですか?
あ、そうなんですね。
実は私もこれから知人とディナーの約束をしていて向かう最中でした。
え?始まるのに時間があるからいつもの見たくなる映画の話を聞かせて欲しいですって?
……仕方ないですね。
彼氏さんがお見えになるまで少しお話をさせて頂ければと思います。
最近の趣味は趣味を見つける事。
営業部の木戸です。
夏にぴったりのおすすめ映画を今回はご紹介したいと思います。
余談ですが土日は一人で映画館に必ずと言っていいほど足を運びます。
先週は2日間で6作品を見ました。
1日3作品、18時からレイトショーで夜中1時まで見ます。
もうここまで来たらいよいよです。
怒り
まず初めにタイトルが良いですね。
個人的にタイトルって結構重要だと思うんですよ。
短いタイトルに込められた思いなんかを考えながら見ると面白いですよ。
あらすじの前に先に言わせてください。
キャストが良いですね。
渡辺謙、森山未來、松山ケンイチら日本映画界を代表する実力派が揃っていますし、その中でも宮崎あおいの演技がすごいの一言に尽きる。
簡単なあらすじ。
ある夏の日。八王子で夫婦が殺害される事件が起きた。
その現場には、手のひらに付着した血液で書かれたとされる「怒」という文字が残されていた。
その犯人は「山神一也」と判明するも逃亡、整形をして1年以上、今もどこかで”普通の生活”を送っているという。
そんな折、東京と千葉と沖縄の3つの舞台で「山神一也」と思しき人物が。
彼ら三人は身元不詳だったり偽名を使っていたり、無人島に一人で住んでいたりと、一様に怪しさ満点。
やがてその三人は人生のターニングポイントともいえる人物に遭遇し、それぞれの暮らしを営んでいく。
しかし、彼らのパートナーらは報道で明らかになっていく山神一也の情報を見るに連れて次第に”山神一也似の男”に疑念を抱いていく。
果たして犯人はこの中に存在するのか。彼らと出会う人々は、葛藤を乗り越えられるのか。
信じることで裏切られたときの失望感、疑うことによって生まれる後悔。
どれだけ愛する人もただ受け入れるのは難しい。
怒りへの転換点、人の表と裏、葛藤がリアルに描かれていました。
展開もよく、同性愛や沖縄基地問題、派遣など、タイムリーな政治的問題も織り込んでいて非常に見応えある映画でした。
是非ご覧になってみては如何でしょうか。
「おっと、こんな時間。」
「私はそろそろ約束の時間なので失礼致します。」
そう言い残し私は歩き出した。
すると何かが地面に落ちる音が聞こえた。
振り返ると携帯が地面に転がり、女性は萎れた花の様に俯いていた。
「どうしました?」
「…」
俯いたままでこちらを見ようとはしなかった。
携帯を拾い上げると画面には彼氏と思われる男性から返信が来ていた。
【ごめん。今日行けなくなった。】
雨がひどく静かに振り出した。
「…降ってきましたね。」
「……」
「………」
女性は気丈にも涙は見せなかったが、全身は小刻みに震えていた
私はそっと女性に近づきコートをかけた。
「上がると思いますよ。」
「花火。」
「なぜなら止まない雨なんてないんですから。」
そう言うと、女性は顔を上げた。
女性の表情は明るかった。いや、単に明るいのではない。
場違いな感想だろうが、「綺麗になった」が当たっているような気がした。
空に飛び上がる口笛じみた音と、破裂する短い音、それからあられが散らばるような音が、続けて、鳴り響いた。
二人は同時に夜空を見上げた。
夜空に散らばった花火は一滴一滴が息を呑むほど煌いて、大輪の雫はたちまち消えてしまった。
「始まりましたね」
「あッ!もうこんな時間。」
女性はお礼の言葉をいい、深々とお辞儀をした。
また元気に会える日まで、なんて心の中で思いながら
最後に一言、
「それではまた。」
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