11月は、秋に入りますか？もうずいぶん寒いようだけれど・・・
･･･秋に入れることにして、元書店員の私としては是非、「読書の秋」
を謳っていきたいと思います。
「本」といってもたくさんのジャンルがありますから、今回は・・・ワクワク・・・
「時代小説」でいってみよう。
とくに、平和な期間が長～く続いた江戸時代が好き。
時代村で衣装体験するくらい好き。

細君の後ろ姿でした。

 

①吉原裏同心シリーズ　佐伯泰英／光文社刊行

江戸時代の雰囲気を味わいながら軽く長く楽しめるシリーズです。
吉原裏同心抄、新・吉原裏同心抄と続き、通算35巻！長い！本棚が足りない！・・・図書館で借りよう。
吉原が舞台なので、花魁の生活に興味のある方におすすめです。
綺麗に着飾って年季明けまでにお大尽さまに身請けしてもらって生涯楽して暮らせる・・・
そんなに甘くはない。

 

②吉原十二月　松井今朝子／幻冬舎刊行

花魁にさらに興味が湧いてきてしまったあなたにおすすめなのがこちら。
花魁の季節ごとのイベントを織り交ぜながら、軽快な語り口で語られる二人の花魁は苦界をどう
生きていったのか。
自分に重ね合わせて思うところの多い一冊。

 

③孤宿の人　上下　宮部みゆき／‎新潮社刊行

花魁、花魁って、興味ないわぁ・・・という方、時代小説にもミステリー、あります。
”悪霊”と恐れられる加賀様が住む屋敷に奉公に出されることになる身寄りのない孤独な少女のお話。
続きが気になって読むのをやめられなくなる。
読後、窮屈だ、世間体ってそんなに大事ですか？誰が正しかったのだろう、
でもそのなかに一片の輝きを感じることのできる、
感想を言い合いたくなる作品。

 

④壬生義士伝　上・下　浅田次郎／文藝春秋社刊行

ミステリーよりおさむらいさんがいいわぁ、という方、新選組、あります。
幕末と少し明治も入っているので純粋に江戸時代ではないんですが、
結局は戦争の話なのだから平和でもないんですが・・・
いいんです。とっても好きなんです。最後にはいつも泣いてしまうのです。
最近寒くなって心が熱くなることも少なくなったという方におすすめの作品です。

 

気になる作品はあったでしょうか。あったら是非、もうすぐ冬なので！秋はもう残りわずかなので！
「いつか読もう」ではなく今！

 

一人称が「拙者」に、語尾が「ありんす」に変わってしまったあなたに会いたい。

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