社員ブログ

チャイナタウン

 

SOUL’d OUT。

定期的にマイブームが訪れる。

ちょうど正に今、MyBooが訪れている営業部の木戸である。

 

 

 

 

 

 

ヨロシク!

 

 

 

 

 

 
 

この期間は、毎日のようにSOUL’d OUTが聴きたくなる。

 

圧倒的な中毒性だ。

 

 

コーラ、レッドブル、モンスター、SOUL’d OUT。

 

アイスクリーム、ポテチ、ピザ、diggy-mo。

※ diggy-moとはSOUL’d OUTの巻き舌担当メインボーカルの事である。

 

 

 

そのブームは突然やってきて、数週間の内に、爽やかにさっていく。

 

 

 

ソールドアウトに出会ったのは中学生の時だった。仲間内で、めちゃくちゃ流行った。

 

家族の中でも流行った。

 

流行らせたのは私の父(パパ)だ。

 

 

中学生の頃、みんなでカラオケに行ってはアホみたいにウェカピポやイルカ、東京通信を熱唱した。

ほとんどの曲の歌詞を、全員が丸暗記した。

 

 

ソールドアウトを知らないという人のために、HIPHOPに精通しているとは決して言えない素人丸出しのこのアタチが、彼らの音楽を専門的に解説しておこう。

 

 

 

 

 

ソールドアウト。それは、

「物凄い雰囲気のお兄さん達が、エエ感じのビートに会わせて、全く意味の分からない常軌を逸した歌詞を、鬼のような早口で、乱射。」

 

 

 

 

 

 

という音楽だ。

 

 

 

難しく説明すると『アイアンマンは自分の意志で武器やスーツをアップデートすることが可能。 つまりアイアンマンには成長のリミットがなく、成長を続けるアイアンマンは最強のスーパーヒーローという事。』

 

 

 

 

 

さあ、まずは目を閉じて、物凄い雰囲気のお兄さんを3人想像して欲しい。

そしてエエ感じのビートを流してから、英語と日本語を織り交ぜた全く意味の分からない常軌を逸した歌詞を用意し、先ほどのお兄さん達にそれを乱射させると?

 

 

はい、ソールドアウト。

 

 

 はい、売り切れました。

 

 

とにかく、その圧倒的に新しい感じに、我々中学生男子は狂喜乱舞した。

意味も分からずに誰かが「SOUL’d OUTのグルーヴ感、マジヤベえ!チルい!」と言えば、また誰かが「あのグルーヴ感は半端じゃねえ!チルい!」と言った。

 

 

誰一人として、「グルーヴ感」、「チルい」の意味は分かっていなかった。

 

 

今でもよく分からない。

 

 

 

今後もわからないのだろう。

 

 

 

当時のカラオケの定番と言えば、ラッド、ポルノ、バンプオブチキン。 

その平和なラインナップに突如として出現したSOUL’d OUTの存在感は、格別である。

見えないモノを見ようとして望遠鏡を覗き込んでいた若者達に、

diggy-moは、問答無用の

 アㇽアラララァ アァ!!」

を叩き付けたのだ。

 

 

 

私は叩きつけて割れた望遠鏡のガラスが目に入るという絶対不可避を神回避したのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アㇽアラララァ アァ????」

 

 

 

 

 

 

 

 

爆笑不可避を神回避。

 

 

 

 

 

 

 

さて、まだSOUL’d OUTのスゴさがいまいちイメージできていない方々に、彼らの魅力を理解してもらうため代表的な楽曲「1,000,000,000 monsters attack」から、歌詞の一部を抜粋して紹介したい。

 

 

まずは曲の始まり

 

POW!!!!!

アッ オゥ アッ オゥ 

アッ オゥ アッ アッ アッ オゥ

アッ アッ アッ アッ アッ アッ

アッ アォゥワッ♪

 

 

どうだろうか。 

正に衝撃的としか言いようの無い、圧巻の歌詞、いやリリックではないか。

これが、ふざけてるとしか思えないほどの異常な鼻声で発せられる。

 

 

特に意味のない音を並べる場合、基本的には、「La La La」とか、「ルルル」とかその辺のワードを使おうね、というのが音楽シーンにおける暗黙の了解だったはずだ。

 

そこに、突如として現れた、「アッ オゥ」 掟破りの「アッ オゥ」 

桁違いの「アッ オゥ」 常識外れの「アッ オゥ」

 

 

誰もが、聴いた瞬間、「アッオゥ ..って?」と思ったはずだ。そんな群衆の陳家な疑問など置き去りにして、天才diggy-moは、怒濤のアッオゥを浴びせてくる。アッオゥの記録的短時間豪雨。

 

 

既存の価値観をブチ壊すには充分過ぎる、あまりにも卓越したワーディングセンスである。

 

樹海の奥地で暮らす少数民族が古から伝わる儀式をオッ始めたとしか思えない、著しく獰猛な、奇声。

 

しかし、彼らのスゴさはこの程度では終わらない。この「アッ オゥ」という新たな最小単位をベースに、今一度、歌詞を調査してみよう。

 

 

POW!!!!!

アッ オゥ アッ オゥ 

アッ オゥ アッ アッ アッ オゥ

アッ アッ アッ アッ アッ アッ

アッ アォゥワッ♪

 

 

するとどうだろう。次は、最後に突如として現れたアォゥワッが気になってくるではないか。

 

「La La La」というこれまでの常識に対して「アッ オゥ」という斬新な擬声語を持ち出して人々を圧倒し、その「アッ オゥ」で慣れさせておいてから、最後には、突如として、アォゥワッをブチこんできている。

 

 

そう、それはもう事件だ。

 

これは投手で言うと、160km/時で豪速球と言われている現代野球の常識に対し、180km/時という掟破りのストレートを披露して人々を圧倒し、この異次元のストレートで慣れさせておいてから、最後に、突如として、197km/時のシンカーを放り込んだようなものだ。

 

 

そんな投手がいるだろうか?

いや、いない。

いては、いけない。

SOUL’d OUTというのは、それほどの、それほどの衝撃をもたらしてしまってぃるのどぅえァる 

 

 

さてこの歌い始めのパートだけ切り取って見ても、彼らがネクストレベルの存在であることは火を見るよりも明らかなのだが、念のためこの歌のサビも確認したい。

 

 

だからそう焦っちゃダメ I SET YA FREE

地下潜ってGOOD DAYS 送り溢れ出すCREATIVITY 

DE-VE-DE DE-VE-DE-VE-DE

(DE-VE-DE-VE-DE DE-VE-DE-VE-DE!)

 

 

 

…どうだろうか。

 

いや、もう正直、「どうだろうか。」どころの騒ぎではない。

 

どうもこうもない。

 

一切意味が分からない。

 

先鋭的過ぎる。

 

いくらなんでも、先鋭が、過ぎる

 

 

 

 

このサビのパートを文章として読んだ場合、伝わってくるのは「焦っちゃダメ。地下に潜って。」ということ ただそれのみ。

焦らずに地下に潜れ、というこのメッセージは、一体、何を伝えたいのか。

避難勧告?災害時の、避難勧告かな? 災害時の避難勧告を、高速ラップにしてみたのかな?

いや、なぜ焦っちゃいけないのか。焦らずにどうすれば良いのか。地下に潜ればいいのか。地下に潜るとGOOD DAYSが送れるのか。すると、クリエイティビティが溢れ出すのか。

分からない。

分からないよ。サッパリ分からないよ。

何度聴いても、全く全貌が把握できない。

状況が、何一つ伝わってこない。

 

そういえば、すこし前に、思春期に聴いた歌の歌詞が大きく自分の価値観に影響を与える、という内容の記事を読んだ。

その場合、この曲を聴き続けた僕達は、この曲からどのような影響を受けてしまったのだろう。

なるべく焦らず、地下に潜るような価値観?東京メトロ銀座線のヘビーユーザーにでもなったのか?

 

 

 

 

 

 

だからそう焦っちゃダメ I SET YA FREE

地下潜ってGOOD DAYS送り 溢れ出すCREATIVITY 

DE-VE-DE DE-VE-DE-VE-DE

(DE-VE-DE-VE-DE DE-VE-DE-VE-DE!)

 

 

さて、この2行目までの文章が全く理解できないことに加え、サビのパートは、途中から更に恐ろしいことになっている。怒濤のDE-VE-DE

 

日本語訳すると、「デベデイ」である。 

 

要するに、「デベデイ」である。

 

「アッ オゥ」で日本の音楽シーンに一石を投じあれだけ物議を醸しておきながら、数十秒後には、突然の「デベデイ」

一回。一回だけでいい。騙されたと思ってこの曲を聴いてほしい。

 

この、

♪ 地下潜って GOOD DAYS送り 溢れだす クリエイテデベイ デベデイ デベデベデイ デベデベデイ デベデイ ♪

の、「デベデイ」 の衝撃を味わって欲しい。

 

ここまでくるともう、「意味が何だ」とか言っていた自分が、馬鹿らしくなってきているはずだ

アッオゥも、デベデイも、もうそれ以上でもそれ以下でもなく、それはひたすらに「アッオゥ」であり、ひたすらに「デベデイ」なのだ。そうだ、そうなのだ! アラララァ アァ!

 

 

さてソールドアウトというのは、 この余りにも常軌を逸した歌詞、世界観、耳の気持ち良さに加え、個人的には、「聴き過ぎると、飽きる」という点にも凄みがあるように思う。

毎日のように聴きたくなるのだけど、毎日聴いていると、飽きる。

数週間のうちに飽きがくる。

ああ、もう一生ソールドアウトは聴かなくていいやって思う。

僕自身、中学生の頃にあれだけ聞いていたにも関わらず、大学、社会人になってからというものソールドアウトから離れた。

その期間は、ぜんぜん違う音楽を聴いていた 

ひとたびSOUL’d OUTを聴かなくなると、それまで毎日聴いていたのが嘘のように、急にSOUL’d OUTが嫌になってくる

いつしかSOUL’d OUTのCDは捨てられ、彼らの存在は完全に忘れ去られていた。

もう二度とかれらの音楽を聴くことはない。 そう思っていた。

 

 

しかし、やつらが完全に死ぬことはない

それは、ソールドアウトから離れて数年が経った、忘れもしない、とある夏の日。

僕は川のほとりで寝転んで、空を飛ぶ鳥を眺めていたのだ ああ気持ち良いな、このままちょっと寝ようかなと思った。

 

その時。その時だった…。

 

突如として、神の声が、「天の啓示」としか思えない、異常に鼻にかかった神の声が、雷の如く脳天に降り注いだ‥‥。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アㇽアラララァ アァ!?!?」 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕はあの衝撃を忘れない

思い出した。

なにが好きだったのか。

何に夢中になったのか。

なにが大切だったのか。

ぼくは慌ててスマホを取り出して、無我夢中でアップルミュージックでソールドアウトを探した。

その後、川のほとりで、小一時間ほど、一人でデベデイしたのである。数年ぶりのデベデイだったと思う。

 

知らず、涙が溢れていた。 

 

ジャージの青年が、高速ラップを聴きながら、泣いている。

それは爽やかさや青春感とはかけ離れた、極めて不審な、正に犯罪者予備軍の様相を呈していた。

 

 

 

さて、何度でも言うがソールドアウトの凄さは、これだけ感動の再会を果たしても、少し経つと、またどこかに行ってしまうところにあるのだ。

数週間後、川のほとりでの情熱的な時間が嘘だったかのように、ソールドアウトは、さよならも言わず去っていった。

いま僕の元に訪れた数年ぶりのソールドアウトブームも、そう長くは続かないだろう。でも刹那的だからこそ、その限られた時間だけは情熱的に愛することができる。

デベデイ。デベデイ。デベデベデイ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

余談ですが、色々諸々あり我々夫婦はそれぞれの道を進む事(世間ではそれをENMANRIKONというらしいです)になりました。

前回のブログで結婚式の様子をお披露目したにも関わらず、この様な形でのご報告になり申し訳ございません。

前回のブログ↓

サムライソウル~Wedding~

 

 

 

 

 

 

最後にグレイトな(元)奥さんへ。

※正直、俺はこんなこと言いたくないけど木戸がね…。

 

 

付き合った当初、2人で横浜に行ったの覚えてるか?

あの頃は空のポケットに夢ばかり詰め込んで生きていた二人だったな。

ポニー・テールは切ったか?

あのCDはもう捨てたか?

‥‥幸せならいいけどさ。

もう一度お前に会いたいけど、お互い前向いて走りださなきゃな。

短い間だったが、今までサンキューな。

そしてグッバイ。

 

 

 

近日中にチャイナタウンにて、ほろ苦いジャスミンティーを一人で飲みに行こうと思います。

 

 

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