静岡出張で御殿場線に乗りました。
そして肝心な電車の写真を撮り忘れました…。
まず何よりも加盟店様との時間を第一に
出張時も分刻みのタイトなスケジュールで行動している
東京支部の営業社員田島です。
子どものころは「鉄ちゃん」だった私も、
年を重ねるとともに電車への思い入れを失い、
加速度的に「つまらない大人たち」の仲間入りを果たしました。
けれどそんな私でも……
子どもの頃に読んだ「御殿場線ものがたり」には愛着があります。
著者の宮脇俊三氏は元編集者にして紀行作家。
大人向けから子ども向けまで「乗り物」に関する力作を多数ものしています。
挿絵を担当した黒岩保美氏は元国鉄職員で、
特急のへッドマークやグリーン車のシンボルマークを考案した人物です。
そんなふたりがスポットを当てたのが御殿場線。
御殿場線は、神奈川県小田原市の国府津駅から
静岡県御殿場市の御殿場駅を経て静岡県沼津市の沼津駅に至る鉄道路線。

繊細な筆致で描かれる御殿場線の歴史は精密でありながら分かりやすく。
通行に困難を極める箱根越えの急勾配を克服してきた歴史的経緯とあわせて、
人間の力強い息づかいを感じさせる名著です。
ところで、この本の中に「線守稲荷」に関するエピソードが登場しています。
御殿場線の都夫良野村付近で、トンネルの入り口に度々赤い炎が見え、
けれど電車を止めると何もない…。
鉄道開通で住処を追われたキツネの祟りと考えた人々は、
弔うために祠を建て「線守稲荷」と呼ぶようになったのだそうです。
黒岩氏が描く夜の風景と赤い炎が何とも不気味で美しく。
子どもだった私は、ぞくぞくする怪談話としても本作を楽しんでいたのでした。
本書は1992年の発行後、長らく品切れとなっていましたが、
好評を受けて2015年に復刊……されるも現在は再び入手困難な状況です。
ご興味のある方は図書館等でお読みくださいませ。
(中古で良ければ定価の3倍~の値段で購入できます笑)
ちなみに田島も先日実家で再読しようとしたところ、
近隣の読み聞かせグループにお譲りしたとか。
名著が読み継がれていくのは喜ばしいことですが、
一言聞いてほしかった![]()
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